結膜弛緩症とは
白目(結膜)が伸びてたるんだ状態です。
加齢、頻繁に触る等が原因と考えられています。涙がたまるスペースが浅くなります。
白矢印で示したところがたるんだ結膜
結膜弛緩症の症状
たるんだ結膜が、黒目(角膜)に触ってゴロゴロしたり、結膜が引っ張られるときに痛みや違和感を感じたり、涙がうまく流れずこぼれたり、いろいろな症状がでます。
結膜弛緩症の治療
症状が軽い場合は点眼薬で治療します。症状が強い場合は手術になります。
手術の流れ
- 麻酔は局所麻酔(点眼)で行います。ほとんど痛みは感じません。
- 下の結膜を引っ張って伸ばした上で結膜と強膜を5~6針縫合する。
- 手術時間は10~15分ほどで終了します。
合併症
- 感染症:手術後は眼を触らないようにしてください。点眼がしみる場合がありますが、処方通り行ってください。急な痛み、視力低下の場合は早めに受診してください。
- 違和感:縫合した糸により、手術後は多少ゴロゴロします。数日~1週間程度でだんだん症状は改善します。
- 縫合糸外れ:手術後に縫った糸が緩んで外れてしまうことがあります。場合により縫合を追加することもあります。
- 結膜充血・結膜下出血:白目(結膜)には血管があります。手術後は白目が赤くなりますが、段々淡くなり消えていきます。軽い充血は数か月続く場合がありますが徐々に薄くなります。